全国主要都市の「賃貸マンション・アパート」募集家賃動向(2021年1月)

不動産情報サービスのアットホーム(株)は2月22日、全国主要都市の「賃貸マンション・アパート」募集家賃動向(2021年1月)を発表した。

同社の不動産情報ネットワークで消費者向けに登録・公開された、居住用賃貸マンション・アパートの募集家賃動向について、アットホームラボ(株)が調査・分析したもの。

それによると、全体概況として、マンションの平均募集家賃は、神奈川県、名古屋市が全面積帯で前年同月を上回り、シングル向き物件の平均家賃の上昇傾向が顕著で、マンションでは神奈川県、千葉県、アパートでは東京23区、神奈川県、埼玉県、千葉県、名古屋市、福岡市で2015年1月以降の最高値を更新。また、神奈川県の大型ファミリー向きマンションは5ヵ月連続で前年同月比10%超になった。

各地の主だった傾向は次の通り。

東京23区のマンションの平均家賃はシングル向きが4ヵ月連続で前年同月割れ、それ以外の3タイプは前年同月を上回った。アパートの平均家賃は全面積帯で前年同月を上回った。
前月比はファミリー向きが下落するも、シングル向き・カップル向きは上昇し、2タイプともに2015年1月以降、最高値を2ヵ月連続で更新した。

神奈川県のマンションの平均家賃は、全面積帯で前年同月を上回った。中でも大型ファミリー向きは5ヵ月連続の10%超えとなった。前月比はシングル向き・カップル向きが上昇、ファミリー向き・大型ファミリー向きが下落した。

埼玉県のマンションの平均家賃は、前年同月比でシングル向き・カップル向きが上昇、ファミリー向き・大型ファミリー向きが下落した。前月比はシングル向き・大型ファミリー向きが上昇、カップル向き・ファミリー向きが下落した。

仙台市のマンションの平均家賃は、前年同月比でシングル向き・ファミリー向きが下落、カップル向き・大型ファミリー向きが上昇した。アパートの平均家賃の前年同月比はカップル向きが下落、それ以外の2タイプが上昇した。前月比は全面積帯で上昇。

名古屋市のマンションの平均家賃は、全面積帯で前年同月を上回り、前月比は大型ファミリー向きが下落、それ以外の3タイプが上昇した。

大阪市のマンションの平均家賃は、前年同月比でカップル向きが上昇、それ以外の3タイプが下落した。前月比はカップル向きが横ばい、大型ファミリー向きが下落、それ以外の2タイプが上昇。アパートの平均家賃の前年同月比はカップル向きが下落、それ以外の2タイプが上昇した。

福岡市のマンションの平均家賃は、前年同月比でシングル向きが下落、それ以外の3タイプが上昇。アパートの平均家賃は全面積帯で前年同月を上回った。前月比も全面積帯で上昇した。

(一般社団法人 全国賃貸不動産管理業協会2021/3/1メルマガ参照)